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Webサイト制作 IT・テクノロジー

複雑だった事業情報を再設計。サービスページ到達率・問い合わせ数UPを実現したディマージシェア様

AIを含む先端技術を扱い、事業領域が広い会社でした。会社紹介・事業紹介・サービス紹介の役割が重なっており、初めて訪れた人が何を相談できる会社なのかを判断しにくい状態を、4つの層に分解して整理しています。

打ち合わせ回数

12

デザインパターン提出

5パターン

納品後修正依頼

0

クライアント
株式会社ディマージシェア様
支援期間
2026年4月〜8月(約4か月)
対応範囲
既存サイトの閲覧行動分析/会社・事業・サービス・実績の4層構造への再設計/メインビジュアル複数案の提案/アニメーションの可読性調整/問い合わせ導線の配置設計/旧URLと新URLの対応整理
プロジェクト担当
Nagasaka(Webディレクター)

結論

幅広い事業を1つの言葉でまとめず、4つの層に分けました

「何をしている会社か」を一言で説明することをやめ、会社・事業・サービス・実績という4つの層に情報の役割を分けたことで、サービスページまで進む人が2.3倍になりました。

ディマージシェア様は、AIをはじめとする先端技術で企業の成長を支援しています。扱う領域が広いぶん、それを一言でまとめようとすると抽象的な表現になり、結局何を頼めるのかが伝わりません。

そこで、会社そのものを知る階層、取り組んでいる事業を知る階層、具体的に依頼できるサービスの階層、判断材料となる実績の階層に情報を分けました。各ページの役割を1つに絞り、次にどこへ進むかを明示しています。

相談前の状況

「結局、何を頼める会社なんですか」と聞かれることが続いていました

サイトを見た人から、扱っている技術は伝わるが具体的に何を依頼できるのかが分からない、という反応が返ってくる状態でした。

商談の場で、サイトを見たうえで来た相手から改めて事業内容を説明し直すことが起きていました。サイトが説明の手間を減らすどころか、増やしている状態です。

会社紹介のページには事業の話が入り、事業紹介のページにはサービスの話が入り、サービス紹介のページには再び会社の強みが書かれていました。どのページを読んでも似た情報が出てくるため、読み進める理由がなくなります。

その結果、トップページを見た人の多くがサービスページまで進まずに離れていました。到達率は17.1%です。

最初に確認したこと

各ページに何が書かれているかを書き出すと、内容が三重に重なっていました

デザインの前に既存サイトの全ページの記載項目を書き出したところ、会社紹介・事業紹介・サービス紹介の3つが同じことを別の言い方で説明していると分かりました。

GA4で離脱の多いページを確認したうえで、各ページに実際に書かれている項目を1つずつ書き出しました。ページの目的ではなく、書かれている中身を並べています。

3つのページはいずれも「先端技術で企業を支援する」という同じ主張から始まり、その後に載っている情報だけが少しずつ違う構造でした。読み手からすると、同じ話を3回読まされることになります。

Before|3ページに重複していた内容

どのページも同じ主張から始まる

  • 会社紹介:先端技術の説明+事業領域+強み
  • 事業紹介:先端技術の説明+提供サービス+強み
  • サービス紹介:先端技術の説明+会社の強み+一部の実績
  • 実績は3ページに分散して掲載
  • 読み進めても新しい情報が増えない

After|4層に分けた後の役割

各ページの役割は1つだけ

  • 会社を知る:企業としての姿勢と全体像
  • 事業を知る:どの領域に取り組んでいるか
  • サービスを詳しく見る:何を依頼できるか
  • 実績を確認する:判断材料としての事例
  • 各ページの末尾に次の進み先を明示

最も重要だった判断

1つのキャッチコピーで説明しようとするのをやめました

事業領域が広い会社ほど、まとめようとすると抽象的になります。まとめるのではなく分解する方向に切り替えたことが、この案件の分かれ目でした。

当初は、会社全体を表す新しいキャッチコピーをつくる案もありました。ただ、扱う領域が広いほど、それを1文で言い切ろうとすると「テクノロジーで未来を」のような、どの会社にも当てはまる言葉に寄っていきます。

その言葉を読んでも、訪問者は自社の課題を頼めるかどうかを判断できません。判断してもらうために必要なのは、抽象度を上げることではなく、依頼できる単位まで具体を下ろすことでした。

そこで、まとめる方向をやめ、会社・事業・サービス・実績という4つの層に分ける方針に切り替えました。トップページの役割も「全部を説明する場所」から「どの層に進むかを選んでもらう場所」に変えています。

その時点の問題
領域が広いため、一言でまとめると抽象的な言葉になり、依頼できるかどうかが判断できない
判断
まとめるのではなく、依頼できる単位まで分解する
変更したこと
会社・事業・サービス・実績の4層構造へ再設計し、各ページの役割を1つに絞った
効果
サービスページまで進む訪問者の増加

施策1|閲覧導線

事業を理解してから相談するまでを、1本の流れとして設計しました

4つの層に分けただけでは、訪問者は次にどこへ行けばよいか分かりません。読み終えた位置から次の層へ進む導線を、ページごとに用意しました。

分解した情報を並べるだけでは、以前と同様に迷います。各ページの末尾に「次はこれを見ると判断しやすい」という案内を置き、進む順番を示しました。

  1. 事業を知る

    どの領域に取り組んでいる会社かを把握します。ここでは個別サービスの詳細には触れません。

    入口

  2. サービスを詳しく見る

    依頼できる内容、進め方、対応範囲を確認します。判断の中心になるページです。

    検討

  3. 実績を確認する

    自社と近い課題を扱った事例があるかを確認し、依頼できそうかを判断します。

    確認

  4. 相談する

    判断がついた位置に問い合わせ導線を置いています。読む流れを止めずに進めます。

    行動

施策2|デザイン

先進性だけでなく、BtoB企業としての信頼感も条件に入れました

新しく見せることだけを目的にせず、先端技術を扱う企業としての先進性と、発注先として信頼できる印象の両方が成立する案を選びました。

メインビジュアルは方向性の異なる複数案を提示しました。先進性を強く出す案は目を引く一方で、BtoBの発注先として見たときに軽く見える危険があります。

選定の基準は「格好よく見えるか」ではなく、「この会社に見積もりを依頼できると感じられるか」に置きました。決裁者が社内で共有したときに違和感が出ないかどうかです。

採用した案をそのまま完成とはせず、色、文字、写真、余白の扱いを1つの方針に揃えるところまで調整しています。

施策3|アニメーション

動きの調整基準は、派手さではなく文字の読みやすさに置きました

メインビジュアルには先進性を表すアニメーションを入れていますが、動き始めるタイミング、速さ、切り替わる間隔は、文字が読めることを条件に決めました。

動きが強いと、最初に読んでほしい一文が読まれる前に視線が奪われます。実際に社内で読み比べ、文章を読み切れる速度まで落としました。

調整したのは、動き始めるタイミング、動きの速さ、切り替わる間隔の3点です。利用者が意識しない程度の差ですが、ここを詰めるかどうかで最初の一文が届くかが変わります。

施策4|問い合わせ導線

問い合わせ導線を、ページ末尾ではなく検討度が上がる位置に置きました

すべてのページの一番下にボタンを置くのをやめ、サービス内容を読み終えた直後など、相談を考え始める位置に配置しました。

改修前は、どのページも末尾に同じ問い合わせボタンがある構成でした。ただ、ヒートマップを見ると、ページの最後まで到達する人は限られています。

サービスの対応範囲を読み終えた位置、実績を1件読み終えた位置など、判断が固まりやすい箇所に導線を追加しました。ページ末尾のボタンも残しています。

その時点の問題
問い合わせ導線がページ末尾にしかなく、最後まで読まない訪問者には届いていなかった
判断
ボタンの数を増やすのではなく、検討度が上がる位置に置く
変更したこと
サービスの対応範囲を読み終えた位置、実績を読み終えた位置に導線を追加
効果
サービスページへの到達率の増加

施策5|公開時の移行

ページ構成を変えたため、旧URLと新URLの対応を先に決めました

情報の役割を分け直すとページ構成が変わります。検索から来ていた訪問者が迷子にならないよう、旧ページの受け先を1件ずつ決めてから公開しました。

重複していたページを整理した結果、統合したページと新設したページの両方が発生しました。対応先がないまま公開すると、検索から来た人がエラーページに着きます。

旧サイトの全ページを書き出し、新しい構成のどのページで受けるかを決めています。

表は横にスクロールできます

旧サイトのページ新サイトでの受け先処理
会社紹介会社を知る転送設定
事業紹介事業を知る転送設定
サービス紹介サービスを詳しく見る転送設定
各ページに分散していた実績実績を確認する統合先へ転送
対応先がない旧ページ最も近い上位ページ上位ページへ転送

公開前に全件の転送を確認し、公開後もSearch Consoleでエラーの有無を追跡しました。

結果

サービスページまで進む人が増加し、コーポレートリブランディングにも成功

4層への分解でサービスページ到達率が上がり、導線の位置変更で問い合わせが増えました。重複の解消により、主要ページの離脱率も下がっています。

サービスページ到達率の改善は、情報の重複を解消して各ページの役割を1つに絞ったことによるものです。読み進める理由が生まれたため、次のページへ進む人が増えました。

問い合わせ数の増加は、到達率の改善に加えて、導線を検討度が上がる位置へ移したことの積み上げです。主要ページの離脱率の低下は、同じ内容を繰り返さなくなったことが直接効いています。

Before → After対象期間: リニューアル公開後3か月/公開前3か月との比較

デザインパターン提示

Before2
After5

打ち合わせ回数

Before2
After12

出典: GA4・問い合わせフォームの集計

お客様の声

「まとめるのではなく分けましょう、と言われたのが意外でした」

うちは扱っている領域が広いので、それをどう一言で言うかをずっと悩んでいました。相談したときも、いいキャッチコピーを考えてもらえるものだと思っていたんです。

そうしたら、まとめるのではなく分けましょう、と言われて。最初は意外でした。ただ、既存サイトの各ページに何が書いてあるかを並べて見せられたときに、確かに同じことを3回書いているなと分かりました。

制作期間中にこちらの都合でスケジュールが何度か変わったのですが、その都度、柔軟に対応していただきました。

デザインも、こちらの希望を汲んでいただきつつ、問い合わせにつなげる観点からの意見をもらえました。言われたとおりに作るだけではなく、相談しながら詰めていけた感じです。

公開後、サービスページを見てくれる人が明らかに増えました。商談で事業内容を一から説明する回数も減っています。

株式会社ディマージシェア ご担当者様

この事例から

この事例から、自社に置き換えられること

  1. 事業領域が広いほど、まとめるより分ける

    全体を1文で言い切ろうとすると、どの会社にも当てはまる言葉に近づきます。訪問者が判断するために必要なのは、依頼できる単位まで具体を下ろすことです。

  2. 各ページに書かれている項目を実際に書き出してみる

    ページの目的ではなく中身を並べると、重複が見えます。読み進めても新しい情報が増えないサイトは、そこで離脱が起きています。

  3. 問い合わせ導線は数ではなく位置

    ページ末尾に置くだけでは、最後まで読まない訪問者には届きません。判断が固まる位置に置くほうが効果があります。

FAQ

よくある質問

事業やサービスが多く、内容が複雑でも整理してもらえますか?

はい。まず既存の各ページに実際に書かれている項目を書き出し、どこが重なっているかを確認するところから始めます。今回も会社・事業・サービス・実績の4つに役割を分け、各ページの役割を1つに絞りました。

サイトに載せる内容が決まっていない状態でも相談できますか?

はい。お打ち合わせで伺った内容をもとに、こちらで構成案を組み立ててお見せします。ゼロから原稿をご用意いただく必要はありません。

デザインの方向性が社内でまとまっていない場合はどうなりますか?

方向性の異なる複数案をご提案し、それぞれの狙いと届く相手の違いを添えて比較していただきます。今回も「見た目の好み」ではなく「発注先として信頼できるか」を判断基準に置いて選定しました。

リニューアル後に問い合わせが減らないようにできますか?

問い合わせ導線を、ページ末尾だけでなく検討度が上がる位置に配置します。あわせて旧ページの受け先を1件ずつ決めてから公開し、検索からの流入も保てるようにします。

「結局、何を頼める会社なのか」が伝わっていないサイトを整理します

各ページに何が書かれているかを書き出し、重複と抜けを確認したうえで、依頼できる単位まで情報を分解してご提案します。

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