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LP制作・改善 コイン・買取

計測できないLPを作り直し、CVR2.2倍・CPA55%改善。A/Bテストで勝ち筋を確認したコイン買取LP

既存のLPは別会社が制作したもので、公開後の分析が一度も行われていませんでした。まず計測環境を整え、実際の問い合わせ内容から利用者像を4つに分け、新しいLPはA/Bテストで成果を確認してから切り替えています。

CVR(問い合わせ率)

3.1

改善前 1.4%

CPA(問い合わせ単価)

8,400

改善前 18,600円

フォーム到達率

15.2

改善前 6.8%

クライアント
ワールドコインズ・ジャパン様
支援期間
2026年3月〜8月(約5か月)
対応範囲
GA4イベント設計とヒートマップ導入/既存LPの閲覧行動分析/問い合わせ内容と買取結果の確認/利用者像とカスタマージャーニーの整理/LP構成・デザイン(複数案)/A/Bテストの設計と実施/広告運用と並行した継続改善
プロジェクト担当
Nagasaka(Webディレクター)

結論

作り直す前に、まず何が起きているかを見られる状態にしました

デザインを新しくすることから始めず、計測環境の整備と問い合わせ内容の分析を先に行い、新しいLPはA/Bテストで成果を確認してから切り替えました。

既存のLPは別会社が制作したもので、広告は配信されていましたが、公開後の分析は行われていませんでした。ボタンのクリックもフォーム到達も計測されておらず、どこで離脱しているかが分かりません。

そこでGA4のイベント設定とヒートマップを整備し、実際に何が起きているかを見られる状態にしました。あわせて過去の問い合わせ内容と買取結果を確認し、利用者像を4つに分けています。

新しいLPは完成後すぐに差し替えず、広告流入を振り分けてA/Bテストを実施。成果を確認してから切り替えました。結果としてCVRは1.4%から3.1%、CPAは18,600円から8,400円になっています。

相談前の状況

問い合わせが増えない原因が、広告なのかLPなのか判断できませんでした

広告は配信されており、クリックも発生していました。ただ、その後にLPの中で何が起きているかを見る手段がなく、打ち手を決められない状態でした。

広告管理画面で見えるのは、クリック数と費用、そして最終的な問い合わせ件数だけです。クリックした人がLPのどこまで読み、どこで離れたかは分かりません。

問い合わせが伸びないとき、広告の配信先が悪いのか、LPの内容が合っていないのか、フォームが使いにくいのかを切り分けられません。切り分けられないまま、広告側の設定だけを触る状態が続いていました。

また、コインを売る理由は人によってまったく違います。ご自身がコレクターの方、コインを相続した方、遺品整理をしている方。それぞれ不安も知りたいことも違うのに、LPは1つの訴求ですべてに対応しようとしていました。

施策1|計測の整備

デザインに入る前に、見えていなかった項目を計測できるようにしました

何が起きているか分からないまま作り直すと、成果が出ても出なくても理由が分かりません。まず判断材料をつくることを最初の作業にしました。

GA4のイベントを設計し直し、ヒートマップを導入しました。整備前後で、確認できるようになった項目は次のとおりです。

この整備によって、既存LPで「電話番号は見られているがフォームには進んでいない」「料金の説明部分で読了が止まる」といった具体的な状況が把握できるようになりました。

表は横にスクロールできます

確認したい項目整備前整備後
問い合わせボタンのクリック計測なしGA4イベントで計測
電話番号タップ(スマートフォン)計測なしGA4イベントで計測
フォームページへの到達計測なしGA4イベントで計測
フォームの入力途中離脱計測なしGA4イベントで計測
LP内の読了位置不明ヒートマップで可視化
離脱が集中する箇所不明ヒートマップで可視化

整備は制作着手前に完了させ、既存LPの状態を数週間分記録してから新LPの設計に入りました。

施策2|利用者像の整理

過去の問い合わせを読み込み、利用者を4つに分けました

「コインを売りたい人」とまとめず、実際に届いた問い合わせと買取結果を読み込んで、相談の背景ごとに4つの利用者像に分けました。

クライアント様に協力いただき、過去の問い合わせ内容と、そのうち実際に買取へ進んだ案件を突き合わせました。売却の理由、問い合わせ前に不安だったこと、相談の決め手を書き出しています。

その結果、4つの利用者像が見えました。それぞれ、LPで答えるべき不安が違います。

整理した4つの利用者像

問い合わせの背景で分類

  • コレクター本人:価値を理解したうえで売却先を探している
  • コインを相続した家族:価値も扱い方も分からない
  • 遺品整理中の方:量が多く、期限がある
  • 他店の査定に不安がある方:提示額が妥当か確認したい

LP内で答えることにした不安

利用者像ごとに出てきた項目

  • 価値が分からない状態でも相談してよいのか
  • 適正な価格で査定されるのか
  • 相続したコインはどう扱えばよいのか
  • 査定だけで断ってもよいのか
  • 量が多い場合はどう進むのか

最も重要だった判断

完成した新LPを、すぐには公開しませんでした

新しいLPが良く見えても、それは制作した側の感覚です。既存LPと同時に配信して比較し、数字で確認してから切り替える方針にしました。

制作物としては新LPのほうが整っています。ただ、整っていることと問い合わせが増えることは別です。差し替えた直後に成果が落ちた場合、元に戻す判断も遅れます。

そこで、広告流入を既存LPと新LPに振り分け、同じ期間・同じ条件で比較しました。比較したのはCVR、フォーム到達率、そして問い合わせの内容です。

クライアント様にとっても、感覚ではなく数字を見てから切り替えられることは安心材料になります。この進め方を最初に合意したうえで制作に入りました。

その時点の問題
新LPが既存LPより成果につながる保証がなく、差し替え後に落ちた場合の判断も遅れる
判断
完成しても即差し替えず、広告流入を振り分けて同条件で比較する
変更したこと
A/Bテストを設計し、CVR・フォーム到達率・問い合わせ内容の3点で比較した
効果
新LPの優位を確認したうえで切り替え。感覚ではなく数字で判断できた

施策3|構成とデザイン

高級感を出す案と、初めての人が相談しやすい案の2方向を出しました

コイン買取という商材は、専門性を見せる方向と、初めての人の不安を減らす方向のどちらもあり得ます。狙いの違う2案を出して判断していただきました。

1つ目は、取扱実績と専門性を前面に出し、高級感のある見せ方をする案です。コレクター本人には響きますが、相続や遺品整理で初めて相談する人には敷居が高く見えます。

2つ目は、価値が分からなくても相談してよいことを最初に伝え、査定の流れを丁寧に説明する案です。専門性の訴求は控えめになります。

利用者像の分析では、相続・遺品整理を背景とする問い合わせが一定の割合を占めていました。そのため2つ目を軸にしつつ、実績の提示で専門性を担保する構成に決めています。

施策4|A/Bテスト

同じ広告予算を2つのLPに振り分け、同条件で比較しました

配信期間、キーワード、配信時間帯を揃えたうえで流入を分け、条件を同じにして比較しました。

テストの設計で気をつけたのは、比較条件を揃えることです。時期や配信対象がずれると、LPの差なのか配信の差なのかが分からなくなります。

  1. 配信条件を揃える

    同じキーワード、同じ配信地域・時間帯で、広告流入を既存LPと新LPへ振り分けました。

    テスト設計

  2. 同一期間で配信する

    同じ期間に並行して配信し、季節要因や広告側の変更が結果に混ざらないようにしました。

    実施

  3. 3つの指標で比較する

    CVR、フォーム到達率、問い合わせ内容の具体性の3点で比較しました。件数だけでは判断しません。

    評価

  4. 確認後に切り替える

    新LPが上回っていることを確認してから、全流入を新LPへ切り替えました。

    切り替え

施策5|切り替え後

切り替えた後も、広告の検索語句とLP内の行動を合わせて見ています

公開を完成としませんでした。どの検索語句から来た人がどこで離脱しているかを合わせて確認し、見出しと情報の順番を調整しています。

広告側だけ、LP側だけを見ていると、原因の切り分けができません。検索語句ごとにLP内の行動を分けて見ると、期待している内容とLPの説明がずれている箇所が分かります。

実際に、相続関連の語句から来た人が料金説明の手前で離脱していたため、査定の流れの説明を前に移しました。フォーム到達率はこの調整後にさらに伸びています。

結果

CVRは2.2倍、CPAは55%改善しました

利用者像に合わせた構成でCVRとフォーム到達率が上がり、その結果として同じ広告費から得られる問い合わせ単価が下がりました。

CVRの改善は、利用者像ごとの不安に答える構成へ変えたことによるものです。フォーム到達率の改善は、査定の流れを前に出した調整が直接効いています。

CPAは、CVRが上がった結果として下がったものです。広告費そのものを削ったわけではありません。

Before → After対象期間: 切り替え後3か月/既存LP運用時との比較

CVR(問い合わせ率)

Before1.4
After3.1

LP訪問者のうち問い合わせに至った割合

CPA(問い合わせ単価)

Before18,600
After8,400

低いほど良い。約55%の改善

フォーム到達率

Before6.8
After15.2

LP訪問者のうちフォームまで進んだ割合

出典: GA4・広告管理画面・問い合わせフォームの集計

お客様の声

「いきなり差し替えなかったのが、いちばん安心できました」

前のLPは、公開してからほとんど触っていませんでした。広告は回っていたのですが、悪いのが広告なのかLPなのか、こちらでは分からなかったんです。

相談したら、まず計測を入れましょうという話から始まって。正直、早くデザインを作ってほしいと思っていたので、最初は遠回りに感じました。ただ、後から見ると、どこで離脱しているかが分かってからのほうが話が早かったです。

うちに来る問い合わせを全部見てもらって、お客さんを4つに分けてもらいました。コレクターの方と、相続で困っている方では聞きたいことが違う、というのは言われて初めて整理できました。

デザインも2案出してもらって、それぞれ誰に届くかを説明してもらえたので選びやすかったです。

いちばん安心できたのは、新しいLPをいきなり差し替えなかったことです。両方同時に回して、数字が良いほうに切り替えましょうと。制作会社にそう言われたのは初めてでした。実際、問い合わせの中身も具体的になっています。

ワールドコインズ・ジャパン ご担当者様

この事例から

この事例から、自社に置き換えられること

  1. 計測が入っていないLPは、作り直しても理由が分からない

    ボタンのクリックやフォーム到達が計測されていないと、成果が上がっても下がっても原因が特定できません。制作より先に計測を入れてください。

  2. 同じ商材でも、相談の背景が違えば答えるべき不安が違う

    1つの訴求で全員に対応しようとすると、どの層にも刺さらなくなります。実際の問い合わせ内容を読み込むのが最も確実です。

  3. 差し替える前に比較すれば、戻す判断も要らない

    A/Bテストは工数が増えますが、成果が落ちるリスクを負わずに切り替えられます。判断を感覚に頼らずに済みます。

FAQ

よくある質問

取り扱う商材が専門的でも、LPを制作できますか?

はい。商材の知識は、過去の問い合わせ内容と実際に成約した案件を伺いながら整理します。今回もコイン買取という専門領域で、相談される方の背景を4つに分けるところから始めました。

今あるLPを差し替えるのが不安です。段階的に試せますか?

A/Bテストでの比較をご提案できます。今回も配信条件を揃えたうえで広告流入を既存LPと新LPへ振り分け、CVRとフォーム到達率、問い合わせ内容を比べてから切り替えました。

計測環境の整備だけをお願いすることはできますか?

できます。GA4のイベント設計とヒートマップの導入、既存LPの分析までを単独でお受けしています。何が起きているかを把握したうえで、制作するかどうかを判断していただいて構いません。

公開したあとの広告運用や改善も相談できますか?

はい。今回も切り替え後、広告の検索語句とLP内の行動を合わせて確認しながら調整を続けています。同じクライアント様の広告運用改善も別事例として掲載しています。

公開してから一度も見直していないLPはありませんか

まず計測状況を確認し、どこで離脱しているかを把握するところからご提案します。分析のみのご依頼にも対応しています。

公開後に改善できていないLPについて相談する